先日、この絵本が届きました。
この記事を見て中身を確認したくなりました。
食う、食われるの関係にあっても、相手に対して深い敬意を抱けるならば、人はその生きものと兄弟になれる。共に、生きてゆくことができる。
人が常に、野生の生きものたちに対し、こうした畏敬の念を持つ存在であれたらと、そう思わずにいられなかった。
この言葉に私は同感しました。
そして、私は、来る日も来る日も
捕えられ殺され廃棄される動物を回収して命のリサイクルを行っています。
毎日です。
私が、回収するのは、たった3軒だけですが、多い日ですと13頭少ない日でも3頭もの駆除された動物を引き取っています。
いったいどれだけの数の動物達が1日に殺され処分されているのでしょう?
恐ろしい数です。
私の所には解体施設はありません。
外でこうして解体をしていると通りかかった方には白い目で見られ野蛮人だと思われているようです。
まぁ、人がどう思おうが、私は、野蛮人だとは思っていませんから気にもなりません。
おそらく一般的な皆様が言われるお肉とは、こうしてパック詰めされてスーパーに並べられているお肉を言うのでしょうね。
このお肉もこうして並ぶ前には、私達と同じように口から水を飲み食事をして同じ空気を吸っていました。
でも、誰かが、殺し解体し皆様のお口に入っています。
自分でやるか他人にやらせるかですね。
お肉になる子達は、こんな可愛い顔しています。
人に殺させて解体させて綺麗にパック詰めさせてしまうと命への尊厳や感謝の気持ちは薄れて行くものだと思います。
皆さんが毎日食べている肉も魚も野菜もみな生きています。
感謝の気持ちを忘れないで欲しい。
もしも、スーパーでこんな形に並べられていたらお肉を食べる人は少なくなるのではないでしょうか?それとも、慣れてしまえば平気なのでしょうか?人間は恐ろしい生き物ですね。
この写真が何だか分かりますか?
白骨化したイノシシの死体です。
川に捨てられていました。
行政のやることは尻つぼみでどうしょうもありません。
害獣を駆除して殺し尾を切断し、遺体に駆除者の登録ナンバーを油性ペイントでスプレーし、遺体の上に尾を乗せて写真を撮って、切り取った尾と写真のみを持ち込めば報奨金を支給するのです。
後の処理は、食べたければ食べなさい捨てるのならば穴を掘って埋めなさいとされています。
まるで不法投棄の指導しているようなものですね。
イノシシは死体を掘り起こして共食いをします。カラスも鳶も犬も猫もネズミも、その他の動物も遺体をあさります。
しかも、イノシシや鹿には口蹄疫も感染します。豚流行性下痢にも感染します。http://matome.naver.jp/odai/2139904416061739401
鳥や犬には感染しませんがウィルスを運ぶことは出来ます。
鳥は、空からウィルスの空中散布です。
怖いですね。
行政は、殺す事にお金を出しても後の処理には予算を付けていないのです。だから、不法投棄は絶えません。
猟友会が管理している解体施設があります。私達には使わせてもらえません。猟友会に入るには狩猟免許を取る必要があります。
私は、解体施設を使わせてもらう為に今週の日曜日に狩猟免許試験を受けに行きました。
驚いたことに、教官が、「今は少しでも多くの方に合格してもらわなければいけませんから優しくなっていますよ。とにかく害獣被害が多くて駆除しても駆除しても追い付かないんですよ。千葉県では年間4億の被害です。イノシシが一番、そしてハクビシン、皆さんに沢山捕ってもらわないと。」と言っておりました。
狩猟免許とは、生き物の命を奪う許可を行政が与えるのです、ゆるくてイイの??と大きな疑問を持ちました。
増えすぎた野生動物を駆除するなとは言いませんが駆除の方法や命への尊厳をもう少し植え付けさせてほしいと思います。
186回通常国会の環境委員会で、オオカミ導入の是非が議論されたそうです。
私も、この日本の山にオオカミ達が暮らしていたらどんなに素晴らしいことかと思いますが、現実的にはそうは行きません。
オオカミは犬と交雑します。犬との交雑を繰り返せば発情期は年1回から2回になり出産頭数も2倍近くに増えます。と言うことは1年で4倍に増えることになります。